最後の夏休み Last Summer Days.
「ねぇ、小説家」



アナタがこの手紙を出せなかったのは、なぜ?



ホントはこの手紙を彼女に読んでほしいんじゃないの?



一度だけ読ませてくれたアナタの未完成の小説の主人公は、ずっと愛を叫んでた。



「ねぇ、小説家」



それはアナタ自身のことだったんじゃないの?



だから、彼女への愛がつづられたこの手紙は、届けられるべきだ。



「ねぇ、小説家―――」



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