最後の夏休み Last Summer Days.
「だからフラレてもあきらめきれなくて会って話がしたかったのに、
話しかけてもシカトだし、
メールも電話もシカトされて。
気に入られようとカレシが好きな金髪にして家まで行ったこともあった。
そしたらストーカーみたいに思われちゃって。
そのこと学校でバラされて、クラスでアタシ浮いちゃってさ。
イジメ状態。
カレシと親友が付き合ってること知ってから、
ずっと何もする気が起きなくて引きこもって。
―――アタシ、リスカしたんだ」
ロンTの左袖をめくると何本もの傷痕が現れる。
小説家は煙を吐きながらじっと見ていた。
話しかけてもシカトだし、
メールも電話もシカトされて。
気に入られようとカレシが好きな金髪にして家まで行ったこともあった。
そしたらストーカーみたいに思われちゃって。
そのこと学校でバラされて、クラスでアタシ浮いちゃってさ。
イジメ状態。
カレシと親友が付き合ってること知ってから、
ずっと何もする気が起きなくて引きこもって。
―――アタシ、リスカしたんだ」
ロンTの左袖をめくると何本もの傷痕が現れる。
小説家は煙を吐きながらじっと見ていた。