最後の夏休み Last Summer Days.
「私からも連絡してみるよ。



もし彼が見付からないなら私も協力したいから、アナタのも教えて」



正直、驚いた。



「いいんですか?」



そして、不思議でもあった。



いくら行方不明だとしても、アタシは元カレを許すことは今もできない。



その裏切りで親友まで失ってしまったから。



だから、彼を探すのに協力してくれるとは思わなかった。



「行方不明って聞かされて、心配しないわけにはいかないじゃない」



アタシを見ていた彼女のマツ毛が涙の粒でキラキラしていた。



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