最後の夏休み Last Summer Days.
僕は君を救えなかったけど、彼女なら救えるかもしれない。



そう思うと夢中になって走り出していた。



海に着いたら彼女は沈んでいて、泳ぎが得意じゃないのに潜って彼女の手をつかんでいた。



自分でも思い出すと笑えるくらい一生懸命で、彼女にダサいって言われたよ。



その時、彼女に言ったことは全部君に言いたかったことなんだ。



生きなくちゃダメだ。



死んで楽になんかならない。



ただの現実逃避だよ。



全部君に言えたなら、きっと今とは違う結末だったんだろうね。



< 84 / 201 >

この作品をシェア

pagetop