吸血鬼に愛されたプリンセス
「ねぇ、姫はさ、ヴァンパイヤの恋っていうドラマ見てる?」


「私?・・・見てないなぁ~」


「見てないの!?あれ面白いから、絶対みた方がいいって!」


「・・・はぁ」



若干引いてます。いや、かなり。




「吸血鬼・・・か・・・」







学校が終わって、私は図書館へ来ていた。

みんなが吸血鬼吸血鬼っていうから、興味本意で来てみただけ。




本を選んで、ペラペラとめくる。

吸血鬼はニンニクが苦手。十字架が嫌い・・・



ありきたりの事しか書いてない。




「吸血鬼・・・ねぇ」

本を戻し、図書館を出た。





まさか、本当に“吸血鬼“に会うなんて。
しかも、私の生活が変わるなんて。


想像もしてなかった。
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