favorite angel
検査などを終え、帰る用意をしていると
コンコン
「はい」
杏さんが入ってきた。
「美羽ちゃん、迎えに来たわよ」
「ありがとうございます」
荷物を持って下に行くと、真っ赤な車が止まっていた。
運転手さんがいるのかと思いきや杏さんが運転席へ。
私は驚いて
「杏さんが運転するんですか?」
と聞いてしまった。
杏さんは当たり前というような表情で
「そうよ?私じゃ不満?」
と言った。