天才!Doctorは幼なじみ!
《悠斗SIDE》

梨々はこの数週間でさらに痩せたと思う。

ご飯もほとんど口にしない。

栄養は細い腕にささってる、3本の点滴からしかとれてない。

俺が大人だったら、今すぐにでも、梨々の病気を治してやりたいのに。

本当、自分が無力で情けない。



梨々華「悠くん。あんまり、思いつめた顔しないでね。」

悠斗「そんな顔してたか?」

梨々。あんまり、起きてると体に負担がかかること忘れてんのか?

梨々華「うん。ばっちりしてた。」

悠斗「多分、いつもの無意識だな。」

梨々は、めちゃくちゃ。ゆっくり喋っていた。
学校にもろくに行けてなくて病院生活だったからなのか?

梨々華「ねえ、今、何時?」

悠斗「もうすぐ、お昼。」

梨々華「じゃあ、もうちょっと寝るね。」

悠斗「ゆっくり休めよ。」

梨々に思いっきり、笑顔を向けた。

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