天才!Doctorは彼氏!
大地「いつ、死んでしまうか、わからないからだよ。華恋達はなかなか、子に恵まれなくて、ようやく恵まれた命が自分達より早くなくなるなんて信じられなかった。だから、言えなかったんだ。」

そうだったのか…。

悠斗「でも、なんで、生きてくれるって、信じられなかったんですか?」

大地「梨々華の場合、世界中どこを探しても、症例がないんだ。一つだけ、全く梨々華と同じ病気の子がアメリカにいたんだ。でも、その子は産まれて、二週間で喘息の発作による心肺停止で死んでしまった。だから、梨々華みたいにここまで生きている、症例はない。」

悠斗「じゃあ、アメリカにある医学で梨々の病気を治せるっていうのは…」

大地「それは、本当だよ。アメリカの医学は明らかに、日本よりも進んでて、技術も発達してるから。」

悠斗「そうですか。」

大地「そろそろ、戻るか。あんまり、梨々華に負担、かけられねえし。」

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