毒舌、綺麗にかわされました。
…しないわよ。

顔には決して出さないが、内心そう思い
私を指差した女を嘲笑う。

呆れる。

何で今日初めてあった人に媚びうる
ような真似しなくちゃならないの。

私はあんたらみたいに安い女じゃない。


「何ですか。用件があるなら早く言って
くれませんか。」

きっと今の私は、ものすごく冷めた目を
しているだろう。

軽く睨んでも口を開かない男に苛立つ。

「食事の邪魔です。用がないなら今すぐ
帰っていただけませんか。」
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