毒舌、綺麗にかわされました。

早くも一週間が過ぎた。

手紙の返事はまだだ。
いや、そもそも来ないかもしれない。

だって。

あんなに不仲だったし。
今思うと、ほとんど私が悪いんだけど。

はぁ、と溜息をつく。

今日もまた来てないんだろうな、なんて
思いながら家のポストを開いた。

そして、私は思わず目を見開く。

手が震えているのが自分でもわかった。

おそるおそる、ポストの中にあるモノを
覗いてみる。

ひらり、とどことなく薄っぺらいソレは
まぎれもなく祖父母からで。

早く返事が欲しいってずっと思っていた
はずなのに、何故か急に怖くなった。