毒舌、綺麗にかわされました。
無意識だった。本当に。
ふと、思ってしまったんだよ。

大路が好きだ…。って。

これが恋なんだなって、自覚した瞬間。
心がほわんって温かくなった。

なんか…照れる。

「えっ、と…私に用事あるんですか?」

それがばれないよう私は、顔を少しだけ
背けた。

「あぁ。…手紙が気になって。そろそろ
返事きたかなーって。」

なんかすごい。

手紙を見せたいなぁって思ってた日に、
ちょうど大路から、その話題を出してく
れるなんて。

「昨日、届きました。」
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