毒舌、綺麗にかわされました。
「で、何のための冗談ですか?」


納得する理由を言いやがれ。さもないと
殴り飛ばすぞ。

…というのは心にしまって、大路の顔を
睨み続ける。


「え、いや。からかおうと思って。」

「よし、わかった。歯を食いしばれ。」

つい敬語がくずれる。
仕方ないよね。うん。仕方ない。

ふぅ、と大きく溜息を吐き。
私は大路をまっすぐ見る。

ちなみに何処を殴ろうかなー、と考えて
いるのだ。

よし、王道に腹にしようか。

「じゃあ美姫は?」






「へ?」
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