毒舌、綺麗にかわされました。
「ていうか私がオーダーした着ぐるみは
どこへいったの?」

そう。試着なんていいやと思っていたら
当日、私の着ぐるみがなかったのだ。

「え??キャンセルしたから、もとから
なかったよ。」

くっ。なんて奴だ。

「はいはい。働け!」

ぼんっと背中を押され、つんのめる。
すると、丁度来た客に受け止められた。

「ありがとうございます。」

(接客中だから)素直に礼を言う私。



顔を上げて、ピタリと固まった。
< 183 / 200 >

この作品をシェア

pagetop