毒舌、綺麗にかわされました。
え、何?
今から私ボコボコにされんの?

あのテレビでよくあるような。
馬乗りにぬってバシバシ叩くやつ。

「ちょ、やめて。」

事の重大さにやっと気づき、私は抵抗を
試みる。

顔に痣をつくるのは勘弁。

「抵抗も、そそるね?でも多分、美姫は
ものすごい誤解してると思う。」

クスクス、と笑って大路颯斗は私から
離れた。

いや、むしろ哀れみの目をむけられた。

「今までどんな環境で生きてきたの?
こういうことに疎すぎるよ?」

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