毒舌、綺麗にかわされました。
「俺はな、お前のために注意してあげて
いるんだぞっ!」

「恩着せがましいですね。」

目を真っ直ぐ見つめ、静かに口を開く。
先生の眉がピクリと動いた。

「私のため?何言ってるんですか。本音
は自分のため、でしょう?」

全ては自分。
自分がうけもっている生徒が何か問題を
おこすと、嫌だから。


そう、守るため。
信条なんかじゃなく、信頼を。

「馬鹿らしいです。そんなに信頼が大切
なんですか。」
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