毒舌、綺麗にかわされました。
ーばんっ!!!




それは。


教卓を叩いた音だった。

「ふざけてんのかっ!?」

担任は前とは比べものにならないほど、
顔を赤くして怒鳴った。

クラスメートが、恐ろしそうな目で私を
見ている。

この担任は、その厳つい顔と体育会系の
雰囲気で、皆から恐れられているのだ。

「愚問ですね。ふざけていないように、
見えますか?」

黙り込んでいる担任を見てから、次は
私が鼻で笑ってやる。

「自分の方が上、と思っていらっしゃる
ようなので教えて差し上げます。」

一呼吸置いて、私はにこりと笑った。


「あんたの授業はくだらないし、ために
なるとも思えない。」
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