毒舌、綺麗にかわされました。
事件は、お昼におこった。
「白雪美姫ちゃんっ!!」
1人でお弁当を食べていたら、思わず
耳を塞ぎたくなる、でかい声が響いた。
何事か、と皆そちらを見る。
そこには一人の少年がいた。
ざわざわと騒ぎ出す女子が、やたら
「おーじ様!」と叫んでいる。
一瞬、王子様と脳内変換してしまった。
いやいやいや、違うだろ。
今時いないって。そんなあだ名の人。
なーんて、考えていたら気がつくと
ソイツが目の前に立っていた。