毒舌、綺麗にかわされました。








事件は、お昼におこった。

「白雪美姫ちゃんっ!!」

1人でお弁当を食べていたら、思わず
耳を塞ぎたくなる、でかい声が響いた。

何事か、と皆そちらを見る。

そこには一人の少年がいた。

ざわざわと騒ぎ出す女子が、やたら
「おーじ様!」と叫んでいる。

一瞬、王子様と脳内変換してしまった。
いやいやいや、違うだろ。

今時いないって。そんなあだ名の人。

なーんて、考えていたら気がつくと
ソイツが目の前に立っていた。
< 9 / 200 >

この作品をシェア

pagetop