毒舌、綺麗にかわされました。
「じゃあ、私そろそろ帰る。」

私が大路にそう告げると、大路はぎょっ
とした顔を向けてくる。

「え、なんですか。」

思わずびくっ、としてしまった。

「いや、まだお昼にもなってないよ?」

…。確かにまだ、学校が終わる時間では
ない。

私が今しようとしているのは、正真正銘
サボり、である。

「知ってますけど。」

しれっ、と言う私。

「いやいや。サボり!Don'tさぼり!」

…うるさいなぁ。
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