毒舌、綺麗にかわされました。
「今日は早く帰って、したいことがある
んだから仕方ないでしょう。」

そう言い残して私は屋上を出た。

相変わらず制服は濡れているけれど、
さっきよりはだいぶマシだ。

それに、雨はとっくにやんでいた。

私はポケットを探り、財布を取り出す。
中には八百円。

…まぁ、足りるかな。

そんなことを考えながら教室へ戻った。

戻ってから、ふと気付いた。

私は屋上でいったい何分過ごした?
うん、そうだよね。
冷静に考えようか、私。

30分は過ごしたよね!?
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