君と僕~奇跡の1460日~
受験勉強もピークを迎える、
クリスマス、イブ。
この日だけは、絶対に彼女と過ごす
って、決めてた日だ。
いつもみたいに、家まで迎えに行くと、
1週間ぶりぐらいなのに、
前よりも大人びて見える彼女に、
僕はドキッとしてしまった。
淡いピンク色のロングコートを着ている
彼女は、高校生には見えないぐらい、
美人で、大人びていて、
隣に僕がいるのが、不釣り合い過ぎて
わらってしまいそうになる。
それぐらい、彼女は魅力的だった。
この日は1日彼女と思いっきり遊んだ。
久しぶりにゲームセンターに行ったり、
ショッピングしたり、
ほんとに、これまでの人生の中で、
1番楽しかった時間だった。
クリスマスは、夢の時間。
その言葉が現実になって、
僕と彼女を苦しめたんだ。