机に書いた告白
しかし、この年齢は難しくて…
団結力とかグループ同士の派閥とかあるくせに、
自分の好きな人をバラす事は出来なかった。
下手にグループの皆から協力されるのも嫌だったし、
友達と好きな人が被った時にはグループ内が気まずくなるから。
特に彼はモテた。
皆の遊びでも活躍していたようだし、
活発な身のこなしだし、
明るくて皆が彼を好きなのが分かった。
彼は、小学校の人気者だったんだ。
だから、私から●●君に話しかけようなんて思わなかった。
ある日。
友達の一人が他のクラスの子に用事があると言ったので教室までついて行くことになった。
『未祐ちゃん一緒に行こう?』
そう誘われたから、『いいよ』と答えたのだ。
「ねえ、未祐ちゃん。こないだ●●君のクラス聞いたでしょ?」
「え?う…うん」
私より背が高くって大人っぽい友達が、周りに聞こえない様にヒソヒソ声で言ったので、戸惑いながら答えた。
その時はリーダー格の友達に散々からかわれただけで、クラスが分からなかったんだ。