机に書いた告白
「●●君、3組。今から行くクラスに居るよ」
ニッコリと優しい笑顔で教えてくれた友達。
その子は私が彼を好きだと気づいてもからかおうとせず、気づかない振りをして教えてくれたのだ。
私は一気に緊張した。
今は授業と授業の間の短い休み時間。
彼が教室に居る可能性は凄く高い。
ドキドキ高鳴る心臓を抑えながら歩いて、3組の教室の中を覗いた。
友達はお目当ての子を呼び出して何やら話始める。
その後ろからぐるっと教室を見渡せば………
居た……………
廊下側から三列目の一番後ろ。
それが彼の席だった。
自分の席に座りながら、前の席の友達と話す●●君。
私は、友達から『教室帰ろう』と言われるまで、
●●君を見続けていた。