机に書いた告白
幼いころの思い出だし、
もう相手の名前も顔も浮かばない。
だからこそそんな話を昨日美奈子に話した訳だが、
その次の日に自分がそれをやられていたのだ。
私も、昨日私の話を聞いてた誰かだと思う。
昨日、
配置も状況もこの状態、
私も自分の席に座ってて、この机を囲むように前の席からこちらを振り返っていた美奈子。
今みたいにガヤガヤした休み時間だった。
その時は美奈子が食べていたのはお菓子じゃなくておにぎりだったが、
ここは大して貴重ではないだろう…。
「とすれば、聞いていたのはこの教室内にいて、しかも声が聞こえる位置に居た人物だよね~」
美奈子が周りを見回したのに合わせて私もくるっと自分の周りを見渡す。
前には美奈子。
左に見えますのは外へ続く窓。
後ろは女子。
右隣は………
私と美奈子の目が私の右隣の席へ向く。