机に書いた告白
まさかのまさかで私がそんな唐沢君の左隣席をゲットした訳だけど、
女子のジェラシー目線が凄かった。
私自体、唐沢君がカッコイイとは思うものの、
話しかけたり接触しようとしないから、
女子も安心したようだ。
それに、唐沢君の右隣の人が唐沢君にしつこいくらい話しかけてたから、
女子としてはそっちに嫉妬心が集中したらしい。
強運により唐沢君の右隣をゲットした矢島さん。
彼女は男子ウケするような姫系な可愛さで、
人が好むような人懐こい性格のようだ。
唐沢君も人当たりが良い性格なので、
矢島さんに話しかけらればちゃんと答える。
きっと矢島さんに話しかけられて唐沢君も満更じゃないと思う。
その様子を見たクラスメートは、
予感している。
『唐沢君と矢島さんはその内付き合い始めるのではないか』と。
よって大半の唐沢君好き女子は諦めムードになっている訳だけど、
ここで話を戻して、
私の机に『好きだ』を書いた人物で、一番疑われるのは隣の席では…と一瞬私と美奈子は考えた訳だが、
隣の席の該当者が『イケメン王子』の称号を持つ唐沢君だから、
私の容姿を考えて『それはナイ』という結論が速攻出たのだ。