机に書いた告白
先生の声をBGMに、黒板にびっしり書かれた文字をノートに写す。
「じゃあ次は…」
先生は自分が書いた字がびっしり並んだ黒板を一旦見渡すと、
だいぶ前に書いた箇所を躊躇いもなく消し始めた。
そこで私のノートに走らせていたシャーペンも止まった。
普段ならとっくに書いたであろう場所。
しかし、今日の私はずっと考え事をしていた為に今現在書いていた場所だったのだ。
次に書こうとしていた文字が消され、この時間の私の威力は一気に消された。
1つため息を吐いて、左隣…窓の外を見る。
突然、自分の机に告白の言葉を書かれ、
でも誰だか全然わからない。
小学生の時、私が書いた人もこんなモヤモヤした気持ちだったのだろうか…?