オフィスの甘い獣(ケダモノ)

顔は良く判らないけど…
イケメンっぽい感じ。
でも、彼には少し危険な雰囲気が漂っていた。




「…」



私はテーブルに置いた眼鏡を着けようとしたけど。


彼が私の眼鏡を奪った。



「それ…私の眼鏡です…」



「お前…眼鏡ない方が綺麗だと思う…」


男は私の断りもなく強引に目の前のスツールに座り込んだ。



遊び慣れた様子に私の中には危険信号が点滅する。



彼は持っていたグラスのカクテルを煽り、私に顔を近づけて来る。




「!!?」



私は咄嗟に彼から顔を遠ざけた。











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