オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「判り易い反応だな…」



「・・・」



ウェイターを捕まえて、次のカクテルをオーダーする。



渉さんのお知り合いの男性が私のヤケ酒にとことん付き合ってくれた。




千鳥足を私は彼の肩を借りてBARを出る。



向かった先はホテルの一室。



男は酔った私をグッと腕の中に引き寄せて唇を奪って来た。


アルコールの匂いと味が混ざり合ったキス。




濃密さを増すキスとアルコールに溺れていく。


このまま…何もかも忘れたいキモチに身体も心も支配される。




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