オフィスの甘い獣(ケダモノ)
祇園に店を構える『みやこ呉服店本店』に足を向けた。
「おこしやす」
30代そこそこの着物姿の女性は艶のある京都弁で俺を出迎えてくれた。
「…あたしの従兄弟の直美さんや」
「従兄弟?あ…初めまして…(株)ライジング・コンサルティングの社長の伊澤和と言います」
俺は上着のポケットに持っていた名刺を渡した。
「…言っとくけど…直美さんは人妻やから…アプローチしても無駄やで」
人妻か…
「人妻ですか…」
「あたしは伊澤社長と裏の工房に行くわ…」
都さんは俺の腕を掴んで…奥の暖簾を潜った。
「まずは…店内から見させてくれよ」
「見たやろ?それとも…直美さんしか見てなかったん?」
「直美さんしか見てなかった…」
「おこしやす」
30代そこそこの着物姿の女性は艶のある京都弁で俺を出迎えてくれた。
「…あたしの従兄弟の直美さんや」
「従兄弟?あ…初めまして…(株)ライジング・コンサルティングの社長の伊澤和と言います」
俺は上着のポケットに持っていた名刺を渡した。
「…言っとくけど…直美さんは人妻やから…アプローチしても無駄やで」
人妻か…
「人妻ですか…」
「あたしは伊澤社長と裏の工房に行くわ…」
都さんは俺の腕を掴んで…奥の暖簾を潜った。
「まずは…店内から見させてくれよ」
「見たやろ?それとも…直美さんしか見てなかったん?」
「直美さんしか見てなかった…」