オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「忘れたいんだろ?」



「・・・」



彼の言葉に私は抗えない。彼は私のキモチを代弁している。

甘いキスの嵐の中で…


次第に彼の誘惑に乗せられて…そのまま…身体を預けてしまった。



ぼんやりとした視界の中。


私の身体は熱が帯びていく。




「痛っ!?」




最後に与えられた激しい痛みで一気に酔いが冷める。



私の身体の中に彼が居たーーー・・・



「今になって酔いが冷めたのか??」


「え、あ…貴方は誰?」


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