オフィスの甘い獣(ケダモノ)
和side~
高井田は神宮寺頼社長の秘書だったな…
秘書なら当然、祝賀パーティにも同席するだろう。
俺は神宮寺頼社長とゴルフの話で盛り上がっているが…頼社長の背後には視線を光らせた友人の高井田の姿。
彼は俺が和だと見破っている…
「…社長…少し臣をお借りしていいですか?」
「二人は友達なのか?」
「はい…」
「いいけど…5分で戻って来いよ…高井田」
「承知しました…」
俺と高井田は広間を出て人気のない非常口に足を運んだ。
「お前…和だろ?」
「そうだけど…」
「そうって…何故…臣に成りすましているんだ?」
「…臣の具合が悪くて仕方がなく…」
「入院してるのか?」
「いや…元気になって俺に成りすまして…京都に出張している」
秘書なら当然、祝賀パーティにも同席するだろう。
俺は神宮寺頼社長とゴルフの話で盛り上がっているが…頼社長の背後には視線を光らせた友人の高井田の姿。
彼は俺が和だと見破っている…
「…社長…少し臣をお借りしていいですか?」
「二人は友達なのか?」
「はい…」
「いいけど…5分で戻って来いよ…高井田」
「承知しました…」
俺と高井田は広間を出て人気のない非常口に足を運んだ。
「お前…和だろ?」
「そうだけど…」
「そうって…何故…臣に成りすましているんだ?」
「…臣の具合が悪くて仕方がなく…」
「入院してるのか?」
「いや…元気になって俺に成りすまして…京都に出張している」