オフィスの甘い獣(ケダモノ)
臣は判ったと渋々とした返事を返す。



どんなトラブルかは判らないけど…こちらも緊急事態。



俺は電話を切って深い溜息を吐いた。




臣の惚れた女に興味を持ったばかりに…



あれだけ…純情な佑月を本気にさせて…逃げるなんて卑怯だけど仕方がない。




俺は重い足取りで副社長室に戻った。




「副社長…お帰りなさいませ」




「…佑月…」




「コーヒー淹れますね…」







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