オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「…俺…お前に嘘を付いた…」



「!?」



臣は俺を鋭い目で見つめる。



「お前…まさか…暗黙のルールを破ったのか?」



「…そうだ…お前の振りをして佑月に手を出した…」




「・・・」



臣は俺の上着の襟元を掴んだ。




「俺はどんなにお前の手を掛けた女に興味持っても…手は出さなかった…」



「…悪いと思ったからお前の振りをして…あえて自分の素性を言わなかった…お前が…副社長としてオリオンに戻れば…大丈夫だ…」




「何が大丈夫だ!お前は最低なコトをしたんだ…」



臣は俺を強い力で突き飛ばした。


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