オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「でも…」



「俺を踏み台にしたんだ…上手く行ってくれないとこっちも困る…フラれた意味がない」



「ありがとうございます…」



「…何…少しは俺にキモチを向けたか?同じ顔だし…和に内緒で遊ぶか?」




「…いいえ…お断りします!」




「そうか…お前の中では俺と和はちゃんと区別されてんだ…」




私はデスクに戻り、スリープモードのパソコンを操作する。




「…本社から高井田が俺の秘書として出向して来るらしい…」



「高井田さんがですか??」



「お前…高井田を知ってるのか?」



「高井田さんに秘書業務を教えた私です…」



「そうなの!?」






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