オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「・・・」



本気で恋愛したのは佑月が初めてで。


俺は佑月となら結婚したいと思った。


俺に結婚を意識させた佑月。

彼女は俺にとって本当に特別な女だ。



でも、佑月は俺と早く…結婚したいらしい。


俺は嘘を付き自分を騙した男なのに。
俺だって佑月に本気だけど…

俺たちの付き合いははじまったばかり…
…結婚を意識されても…




「同僚が兄貴の渉と結婚したし…余計に結婚に憧れがあるんだな…」




「結婚に憧れね…」




「臣は結婚を考えていたの?」




「…佑月の処女を奪った責任は感じていたけど…結婚ね…離婚した両親を見てるし…俺は結婚に憧れがない」


「俺も同じだ…でも、佑月をお前にも他の男にも渡したくない…独占欲はある」





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