オフィスの甘い獣(ケダモノ)
コーヒーの淹れ方を教わり、次はデスクワーク。



秘書の仕事はどこに行っても似たような感じ。




「顔見せの為に…この書類を副社長室に頼む」



「はい」



高井田さんは他の仕事で手が一杯。



頼社長から渡された書類を持って隣の副社長室の扉をノックした。




「どーぞ」



「失礼します…」



副社長室も社長室と似た間取りだけど…少し狭かった。





「君は?」



「今日から研修に来ました『オリオン』の秘書の細谷佑月です」




「あ~あの…副社長の婚約者か…」




「よろしくお願いします…」



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