オフィスの甘い獣(ケダモノ)
お義父さんたちが予約した懐石料理店に入る。
小さな人口の枯山水の庭が見え、一人では絶対に入らない店だ。
和室の個室に通され、着物姿の女性が熱いお茶とおしぼりを出す。
メニューはあらかじめ決められていてオーダーする手間が省けた。
「ビール頼む?」
「昼間からビールは…」
「そっ…じゃあ~俺も遠慮するよ」
女性も部屋を出て、私と立脇さんのふたりっきりとなった。
「改めて…自己紹介します…俺は立脇惇平…慶大経済学部卒で『星凛堂』に入社…今は先輩社員の経営するコンサルティング会社『ライジング・コンサルティング』に勤務しています」
「えっ!?」
「…んっ?」
和さんの会社の社員なの!!?
小さな人口の枯山水の庭が見え、一人では絶対に入らない店だ。
和室の個室に通され、着物姿の女性が熱いお茶とおしぼりを出す。
メニューはあらかじめ決められていてオーダーする手間が省けた。
「ビール頼む?」
「昼間からビールは…」
「そっ…じゃあ~俺も遠慮するよ」
女性も部屋を出て、私と立脇さんのふたりっきりとなった。
「改めて…自己紹介します…俺は立脇惇平…慶大経済学部卒で『星凛堂』に入社…今は先輩社員の経営するコンサルティング会社『ライジング・コンサルティング』に勤務しています」
「えっ!?」
「…んっ?」
和さんの会社の社員なの!!?