オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「…俺は別に彼女を信じてるし…神宮寺社長だって…信用している」
「信用ね…」
「…俺も濱部社長を信じていたのに…濱部社長のご子息だったとは…社長就任するまで知らなかった…」
「…そうだな…俺だって騙したくて騙したワケじゃない。親父が全て悪い…」
私たちのオーダーした牛頬肉の赤ワイン煮込みと真鯛のカルパッチョが来た。
赤ワインの芳醇な香りがしてよく煮込まれた牛頬肉は口に運ぶと柔らかく蕩けるような触感だった。
「美味しい…」
「…頼にこっそりと訊いたけど…君は伊澤の婚約者なの?」
「え、あ…はい…」
「…まだ、プロポーズしたばかりで…彼女の親には挨拶していない」
「へぇ~これからか…」
濱部社長は面白そうに和さんを見つめ、グラスの中の赤ワインを飲んだ。
楽しいひと時はあっという間に過ぎていくーーー・・・
「信用ね…」
「…俺も濱部社長を信じていたのに…濱部社長のご子息だったとは…社長就任するまで知らなかった…」
「…そうだな…俺だって騙したくて騙したワケじゃない。親父が全て悪い…」
私たちのオーダーした牛頬肉の赤ワイン煮込みと真鯛のカルパッチョが来た。
赤ワインの芳醇な香りがしてよく煮込まれた牛頬肉は口に運ぶと柔らかく蕩けるような触感だった。
「美味しい…」
「…頼にこっそりと訊いたけど…君は伊澤の婚約者なの?」
「え、あ…はい…」
「…まだ、プロポーズしたばかりで…彼女の親には挨拶していない」
「へぇ~これからか…」
濱部社長は面白そうに和さんを見つめ、グラスの中の赤ワインを飲んだ。
楽しいひと時はあっという間に過ぎていくーーー・・・