オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「久しぶりに過ごす夜だ…寝かせないよ…佑月…」



「ええ~っ!?」



「それは嬉しい声?」



「…訊かないで…」



私は真っ赤になって意地悪する和さんの背中を叩く。




和さんは急に私を横抱きに抱き上げた。



――――お姫様抱っこ・・・




「…重くない?」



「うん…」



「…このまま…ベットに行くよ♥」



「ええ~っ!?それは待ってよ!!和さん」



「今夜の俺は待てない…」


久し振りに過ごす夜。和さんは性急で既に獣になっていた。
甘く蕩ける夜が更けていく。
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