オフィスの甘い獣(ｹﾀﾞﾓﾉ）

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「はぁー」



今日の俺は仕事に身が入らない。



「和さん？」



松葉杖を突きながらも仕事をこなす立脇が頬杖を付きぼんやりとする俺を見つめた。




「…昨日…佑月の両親に御挨拶に行った…でも、結婚を反対されてな…臣のせいで俺の印象は最悪でさ…」



「…そうなんですか…」



「…何かいい案ないか？立脇」




立脇は口を噤んでしまった。