オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「心此処に在らずだな…」




「あ…もおっ…」



私はキスの余韻に浸ろうとする自分が許せず…彼の胸板をドン突き返した。



彼は唾液で濡れた唇を指で拭いながら…私から離れる。




二人の距離はまだまだ近いけど…


互いに離れたコトで空間が出来ていた。



「…最低…」



「…最低か…最高だと思われるまで時間がかかりそうだな」



「私は貴方の秘書なんて…しません」



「…渉にお前のキモチ…伝えてもいいのか?」



「えっ?」




「ヤなら…俺の秘書をしろ」



折角…渉さんをお義兄ちゃんと呼べるようになって…これからって時に…



何なの!!?この邪魔者はーーー・・・


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