オフィスの甘い獣(ケダモノ)
お義兄ちゃんが駅前まで私を徒歩で送ってくれた。



「悪いな…お前の送迎のコト考えないでビール飲んでしまって…」



「私のコトは心配しなくても…一人で帰れたのに…」



「最近…この辺り…夜になると変質者が出て危ないんだぞ…」



「そうなんだ…」



駅までは閑静な住宅街が続く。


夜になると人通りもなく、寂しい気はするよね…



「あのさ…佑月」




「何?お義兄ちゃん」



「…少しあそこの公園で話さないか?」



「えっ?」



「お前に言いたいコトがある…」


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