オフィスの甘い獣(ケダモノ)
和さんよりも頼社長は最低の男性だった…



「だから…俺はもう必死…深幸に愛想つかされないように…毎日…尽くしている…」



「毎日?」



「…おかげで今の所は愛され続けてるよ…」



「…へぇ~」



「…君と伊澤が羨ましい…」



私たちが羨ましい?




「二人で愛を育み…深い絆で結ばれて結婚するんだろ?俺と深幸が結婚する時にはそんな深い絆はまだ…なかった」



頼社長は昔を懐かしむように窓の外の広大な夜景を見つめる。









< 287 / 318 >

この作品をシェア

pagetop