オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「叔父さんも他人の君を一族の争いに巻き込むなんて酷いね…まぁ~君は叔父さんの中では臣の婚約者のままか…他人とは思われていないか…」




「でも、何で誤解を招くようなコトをするんですか?」



「叔父さんは財産分与で俺を恨んでいるからね…」



頼社長は両手を組んで顎を乗せる。




「お金ですか…」



「お金だ…」




社長室の内線電話の音が響き渡る。



「臣たち…来たようだな…」



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