オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「…深幸…ちょっと…」



頼社長はメイドのように動く奥様の腕を掴んだ。



「紹介する…細谷さんの婚約者の伊澤和さん」




「伊澤和です…」



「妻の深幸です」



「…これで納得した?秘書の細谷さんにはれっきとした婚約者が居るって」




「はい…」




話せば…奥さんは26歳。私よりも一つ年上なだけ。年も近いし話が合った。



「…細谷さん…妻の良き友人になりそうだな」



「友人ですか…」



「色々と神宮寺社長とはこれからも長いお付き合いなりそうですね」



「…そうだな…宜しくな…伊澤さん」




「プライベートの時は和と呼んでください…」


和さんと頼社長の仲も親密さは増していく。

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