オフィスの甘い獣(ケダモノ)
獣では結婚を許して貰えない。


紳士にならないと…



嘘と騙しで始まった恋が俺の中で愛に変わった。




「おやすみ…佑月」



「おやすみ…和さん」




「俺…佑月に言ってなかった…メリークリスマス…」



「私も言ってなかったわ…メリークリスマス…和さん」




軽く彼女の唇にキスを落とす。



冷たい彼女と俺の唇がキャンドルの炎のような熱くなる。


でも、それは刹那の熱。



「じゃあ~帰ったらメールします。和さん」


「俺もメールするよ。佑月」


佑月は駅の改札の中に消えていった。



俺のシンデレラは12時の鐘が鳴る前に家に帰っていく。




でも、もうすぐ…佑月の帰る場所は俺の腕の中…




ずっと…離さないからな。佑月ーーー・・・




 ♥END♥











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