オフィスの甘い獣(ケダモノ)
窓の外には東京の風景。


ブラインドの開かれた硝子の仕切りの向うに見えるのは廊下と秘書室。




「プライバシーが丸見えだな…」




「えっ?」



「…こっちの話…」



俺は腕を組んで…浅い溜息を漏らす。





「…副社長…本日のスケジュールですが」



「ん、あ…教えて…細谷」




「はい」




佑月が俺のスケジュールを読み上げていく。


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