オフィスの甘い獣(ケダモノ)
食事を終えて…副社長室に戻ろうと廊下を歩いていた。



すれ違う女性社員たちの視線は副社長に集中する。



「!?」



副社長の上着のポケットでスマホが振動した。



彼は上着のスマホを取り出してディスプレイを見る。



「臣…」



「んっ!?」



自分の名前を呟いて眉間に皺を携える。



「…先に戻ってくれ…」



副社長は角を曲がって行った。



先に戻れと言われたけど…気になって…こっそりと彼を追う。

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