ヴィーナスになった猫
ねこの親子は、この飛行場を訪れる人たちからたいへんかわいがられて、飛行場のマスコットになりました。
とらとみっちーはたいへん人なつっこく、人々の近くまで寄って来ては、食べ物をもらっています。しかし末っ子のなおっちだけはちょっと違います。どうも好奇心の対象が違うようなのです。
ある日、3匹そろって飛行場の人からご飯をもらい食べていると、滑走路の方からエンジンの音が聞こえてきました。
すると末っ子のなおっちはピッと耳を立て、その音のする方へと走って行きます。小型飛行機がちょうど離陸を始めようとしているところだったのです。
なおっちは滑走路横の草むらまで走って行くと、目の前を離陸して行く小型飛行機をじっと見送っています。同じように次の小型機も、その次の小型機も、なおっちの見ている前で大空に舞い上がって行きました。
そして西の空に一番星・金星が輝き始める頃になると、なおっちはまた親ねこから離れ、滑走路横の草むらにたたずんで、小型飛行機が帰ってくるのを待ちます。
やがて小型飛行機が着陸ライトを輝かせ、一機また一機と下降しながら、滑走路に進入して来ました。
なおっちは小型機が着陸し、なおっちの目の前を走りすぎていく姿を、いつまでも見つめています。
そんななおっちの姿を見て、飛行場の人たちは、この青い目の子ねこのことをヴィーナスのなおっちと呼ぶようになりました。
とらとみっちーはたいへん人なつっこく、人々の近くまで寄って来ては、食べ物をもらっています。しかし末っ子のなおっちだけはちょっと違います。どうも好奇心の対象が違うようなのです。
ある日、3匹そろって飛行場の人からご飯をもらい食べていると、滑走路の方からエンジンの音が聞こえてきました。
すると末っ子のなおっちはピッと耳を立て、その音のする方へと走って行きます。小型飛行機がちょうど離陸を始めようとしているところだったのです。
なおっちは滑走路横の草むらまで走って行くと、目の前を離陸して行く小型飛行機をじっと見送っています。同じように次の小型機も、その次の小型機も、なおっちの見ている前で大空に舞い上がって行きました。
そして西の空に一番星・金星が輝き始める頃になると、なおっちはまた親ねこから離れ、滑走路横の草むらにたたずんで、小型飛行機が帰ってくるのを待ちます。
やがて小型飛行機が着陸ライトを輝かせ、一機また一機と下降しながら、滑走路に進入して来ました。
なおっちは小型機が着陸し、なおっちの目の前を走りすぎていく姿を、いつまでも見つめています。
そんななおっちの姿を見て、飛行場の人たちは、この青い目の子ねこのことをヴィーナスのなおっちと呼ぶようになりました。