もう一度愛してくれますか?
優羽が、なんだか閃いた顔をする。



「…あ!…そっか、それで食欲なかったんだな。」



「…うん…ごめんね?」



「いいけど…言えよ!俺にまで気使うなよ。な?」



私には生まれつき、持病がある。



病名は"先天性心疾患"の、“拡張型心筋症”。



遺伝性の心臓病で、私の場合はお母さんからの遺伝だ。



ほんと…ロクなもの残してくれないね、うちの親…。



どうやら、私の心臓はこの病気の発作により、血液がしっかり流れなく、ちゃんと機能できないらしい。



だから、さっきみたいな発作なんてしょっちゅう。



そしてその度優羽が助けてくれる。



優羽は小さい頃から本当私のことを気にかけてくれて…



感謝なんて、言葉じゃ表しきれないよ。



ありがとうね、優羽。



私の未来があと、どれだけあるのかはわからないけど…



いつか、きっとかえすから。



待ってて、優羽。
< 13 / 45 >

この作品をシェア

pagetop