もう一度愛してくれますか?

Tragedy

~美月side~


「…つき…みつき…美月ってば!」



むー…せっかく気持ちよく寝ていたのに…



バシン!と頭を叩かれる。



「いったぁ…。楓華痛いって!」



…あれ?



これ、昨日とまったく同じ会話してるよねww



ま、いっかぁ



「あのねー…いつまで寝てるのよ、美月…。もう担任の話終わったよ?それに、今日、クリスマスデートなんでしょ!?一之瀬くんと!!」



「ほえ?あ、そーだった!!もーすぐここに…。」



ガラッ…



あ、来た♪



「美月~♪お待たせ~って、待った?」



はちみつ色の天然パーマの髪に黒い帽子。



「真城!!ううん、全然待ってないよ♪」



私が答えるのと同時に騒ぎ出す女子達。



「「「キャーー!!真城くんよー!!!」」」



「おー!皆元気いいなぁ~!!」



そーだよねー…あの、一之瀬真城が教室にきたんだもんねー!



真城は隣の2年3組で皆の人気者。



ココ、南中学校では、ちょっとした有名人。



そして…



「「真城くんカッコいい~!!彼女いるのが残念~…」」



「美月!はやく行こーぜ!デートの時間なくなるー!」



「うん!!じゃあね、楓華!」



やっぱり、私の自慢の彼氏…だよね♪
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